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【山口の誇る日本酒】別邸福の花浜松町が推す「雁木」(その二)

2016.10.31
「雁木」が世に送り出されたのは、平成12年(2000年)です。
 
明治10年に岩国市で産声を上げた八百新酒造。
 
純米酒のみを扱い、地元岩国だけでなく、全国的にその名が知れ渡る酒造の歴史を今回は紐解いてみたいと思います。
 
八百新酒造(以下、八百新)の始まりは醤油醸造から。そこに、「清酒醸造」も本業として行ったそうです。
 
創業当初の銘柄は「新菊」。初代から二代目へ代替わりした時、醤油を切り離し清酒醸造に事業を一本化します。
 
同時に酒類卸売り事業も行い、「新菊」は岩国一番の銘柄となりました。
 
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ところが戦後、八百新の名声は薄れていきます。戦中戦後、政府は日本酒の原料である米不足から、副原料を大量に使用する「三倍醸造法」を奨励。
 
純米酒作りに長けていた八百新の杜氏たちは、不慣れな作り方に適応できず、他社と比べて品質の悪い酒を出してしまい、岩国での評判を落としていきます。
 
大胆な減産、大幅なリストラ、杜氏の引退、そして酒類販売の規制緩和によって全国の地酒が買えるようになった環境。
 
その荒波の中で生き残った八百信復活の旗振り役になったのが、現在代表取締役兼杜氏を務める、5代目の小林久茂さん。
 
清酒醸造への一本化を掲げ、久茂さんが始めて納得する一本を作ったのが今から16年前。誕生した日本酒に付けられた名前は「雁木」。
 
この地域の川辺で見られる階段状の船着き場のことで、込められた思いは、「八百新への原点への回帰と新しい船出」。
 
その後、1店1店特約店を増やして今日に至る「雁木」。
 
その一杯の向こうにある物語を知ると、普段の晩酌も特別な時間になると思い、このテーマを選びました。

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